分かっちゃいるけどやめられない
皆さんは何かクセをお持ちですか?
皆さん、こんにちわ。皆さんはいかがお過ごしでしょうか。
さて、題名にもあげましたが今回は「分かっちゃいるけどやめられない」―何か昔唄の中にこんな歌詞があったような気がしますが…―をテーマにお話をしていきます。
ところで、皆さんは何かクセをお持ちですか?
「困ると頭を掻きむしる」
「ウソをつくときには必ず敬語になる」
「食べる前に箸を舐めてしまう」
『無くて七癖』というくらいですから誰しもいくつかのクセがあると思います。
自分では「クセなんて無い!」って思っていても、結構他人から指摘されてしま
いますよね。
辞典によると、クセとは
①無意識に出てしまうような、偏った好みや傾向。習慣化している、あまり好ましくない言行。
②習慣。ならわし。
と書かれています。
つまりクセというのは“偏った言動や好ましくない行動が習慣化し、無意識的に繰り返してしまうもの”でしょうか。こうして見ると『クセ』の範囲は意外と広そうですよね。
もうお気付きの方もいらっしゃるかもしれませんが、実はこのクセには皆さんの人間関係パターンも含まれるのです。
「友だちと楽しく話していたハズなのに、気付いたらまたケンカになっていた」
「せっかくの旅行なのに、ふとした一言で場の空気を凍らせてしまった」
「今日こそは冷静に話し合おうと思っていたのに、また怒鳴り合いになっていた
」
「お酒の席で失敗し、もう呑むまいと心に決めても、3日後には呑んでしまう」
枚挙に暇がありませんが、皆さんには思い当たるフシはありませんか?
こういう類の行動は大抵後悔します。後悔し反省するのですが、またやっていまいます。なかなかやめられません。そして、ともすれば繰り返しやってしまう自 分に嫌気がさして、「自分はダメなヤツだ…」って考えてしまうこともよく見受けられます。その行動が“Not OK”なだけで、その人の存在自体は“OK”なんですけどね。
交流分析では、このように「分かっちゃいるけどやめられない、嫌な後味で終わる人間関係のパターン」を『ゲーム』という言葉で表現しています。これについては次回詳しくお話をしていきますね。
皆さんにはどんなクセがありますか?それは人間関係の中で繰り返し現れるものですか?もしかするとそれは『ゲーム』かもしれません。一度振り返ってみてはいかがでしょうか。
それではまた。
執筆:松本敦 【講座:全5回で学べる‼交流分析講座】
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