心のエネルギーの枯渇であるうつ状態!防ぐ方法をご紹介♪
うつと心の器~その2~
皆さんこんにちは。春の気温は三寒四温。体調の管理が難しい今日この頃ですが、いかがお過ごしでしょうか。
さて、前回は私たちを動かすエネルギー『ストローク』と“うつ状態”の関係についてお話をしてきました。ストロークは“心の栄養素”とも呼ばれ、このストロークが満タンに近ければ私たちは元気に動くことが出来ますし、逆に残量が少なければ動けなくなってしまいまdす。このストロークの残量が底を尽き、動けなくなった状態が“うつ状態”と考えることが出来ます。
① ストロークの残量と気力
自分に見合わない行動を続けると当然ストロークの残量は減ってきます。今は元気に動けていても、その行動を続けていれば遅かれ早かれエネルギーは底を尽いてしまいます。そのため、自分自身のストロークの使用量を把握しておくことが大切となってきます。
そこで今回は自分自身のストロークの使用量(エネルギー量)をチェックする方法をひとつご紹介したいと思います。
前提として、私たちはどんな行動をするにしても必ずエネルギーを消費します。これは物理的なエネルギーを想像していただければいいと思いま す。何もしてなくても身体はカロリーを消費します。それは同じですね。例えば、ほとんどの方がするであろう習慣的な挨拶、これにもエネルギーは必要です。 では、その習慣的な挨拶に費やすエネルギーを「1」としたとき、以下の行動をするとしたらみなさんはどれくらいのエネルギーを費やすかを考えてみましょ う。
② 習慣的な挨拶に費やすエネルギー
…記入してみていかがでしょうか。同じ「挨拶」にしても、TPOによってだいぶ使用するエネルギーが違うものですよね。
さて、次は皆さんが一日それをしたらもう動けなくなってしまうような、そんな活動はどんなものか考えてみてください。
家の掃除洗濯炊事…これにプラスして近所の奥様方との井戸端会議…これをやったら疲れ果ててしまう方もいれば、苦手な上司との折衝をするだけでもう疲れ果ててしまう方もいるでしょう。
もし複数ある場合は複数の行動と全部を含めたエネルギー量を、ひとつの場合はその行動と、その行動をした時のエネルギー量を下の表に記入してください。上の表の「挨拶」を基準にして考えてみてください。
③ 行動をした時のエネルギー量
お仕事をされている方は1週間単位(「エネルギー量上限」×7)または1カ月単位(「エネルギー上限」×30)で、三日坊主になりそうな方は1日単位で 考えてみてもいいと思います。目安としては上限の7~8割のエネルギー量で生活を送れば、エネルギーが枯渇する可能性は少なくなるのではないでしょうか。
今回はあくまでもエネルギーの枯渇を防ぐための一方法をご紹介したに過ぎません。これをしたからといってうつが“治る”わけではありません。「もしかしてうつ…」と不安がある方は一度専門医の受診をお勧めします。
それでは、また次回。
執筆:松本敦 【講座:全5回で学べる‼交流分析講座】
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