うつを予防する!まずはコミュニケーションのクセをチェック!
うつとストロークの法則~その2~
みなさん、こんにちは。前回体調を崩した、という話をしましたが、すっかり良くなりました。身体の衰えを感じた数日間でしたね。
さて、前回は「ストロークの仕組み」についてお話をさせていただきました。
私たちは「+のストローク」を求めて行動しますが、「+」が入ってこなくなると、「-のストローク」を求める行動を起こしやすくなります。「-」を求め るコミュニケーションを行うことで私たちの中には「-」が溜まり、「-」を求める行動をより起こしやすくなるという悪循環に陥る可能性が高くなります。う つ状態とは“「心のエネルギー」が底を尽いた状態”と捉えることが出来ますので、「-」を求める言動が頻発している状態は“うつ状態”の前兆と捉えること が出来るかもしれません。
つまりうつ状態を予防するひとつの方法として、「心の器」を「+のストローク」で満たしておくことが挙げられるでしょう。「+のストローク」を取り入れる方法として、以前にもご紹介した『Five Jhoze』を再掲させて頂きます。
①褒め上手
誰かと話をしていて褒めてあげたいポイントがありましたら、積極的に褒めましょう。人にプラスのストロークを与えることは豊かな人間関係を築く第一歩です。
②求め上手
私たちの中には、自分から「こうして欲しい」と言ってやって貰うことよりも、言わずにやって貰うほうが嬉しいと感じる人が少なからずいます。確かにサプラ イズの要素も加わり嬉しさは増えるかも知れません。しかし、その期待を裏切られた時のショックと言ったら…。交流分析では前者も後者もストロークに変わり はないとしています。それでしたら自分から明るく楽しく相手に求めたほうが良いと思いませんか。
③受け上手
私たち日本人は謙遜の文化があるせいか、褒め言葉を素直に受け取ることが苦手です。しかし、豊かな人間関係にはプラスのキャッチボールが不可欠です。相手 からのプラス球を拒んでしまってはキャッチボールとは言えません。相手からの褒め言葉は素直に「ありがとう」と受け取りましょう。
④拒み上手
たまに「何でそんなこと言うの!?」と思うような発言を平気で投げ掛けてくる人がいます。そのようなマイナスのストロークに反応をしても良いことはありません。相手から「イヤだなぁ」と感じるような言葉を言われたときはサラリとかわすようにしましょう。
⑤遊び上手
私たちは常にストロークを消費して生きています。自分のキャパを超えた行動には特に多くのストロークを必要とします。そんなとき自分自身に「甘えるな!」 とか「もっと頑張らなければ…」とか言っていませんか?そんなことが続けばストロークは枯渇し、いずれはひきこもりになってしまうかもしれません。時には 頑張った自分にご褒美(プラスのストローク)をあげることも必要です。
では、実際にご自分のストロークのクセをチェックしてみましょう。
ストロークのクセをチェックしてみましょう。
例えば、「ストロークを与える」について、人に「+」を与えることがよくあればグラフは上に伸びますし、「-」を与えることが多ければグラフは下に向かいます。
人に「+」を求める言動をよくすればグラフは上に向かいますし、逆に「-」を求める行動(わざとネガティブな言動をする、相手を怒らせるなど)をすればグラフは下に向かいます。
理想としては青色のボックスに向かってグラフが伸びることが良いとされています。みなさんのグラフはいかがでしたでしょうか。
ストローク交換のやり方についてはひとそれぞれクセがあります。クセを完全に無くすことは出来ません。しかし、訓練次第では出現する率を減らすこ とが可能となります。そのためにはまずクセに気付くことが必要となってきます。これを機会にご自分のコミュニケーションスタイルを振り返ってみてはいかが でしょうか。
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みなさんの生活に役立つキッカケとなれるよう、一緒になって頑張ります!
それでは、また。
執筆:松本敦 【講座:全5回で学べる‼交流分析講座】
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