うつに陥る前兆を見つける!ストロークの法則を知ろう♪
うつとストロークの法則~その1~
みなさん、こんにちは。
春の季節は三寒四温と言いますが、まさにそんな気候の今日この頃ですが、いかがお過ごしでしょうか。
さて、前回は「こころのメガネ」についてお話をしてまいりました。今回はストローク全般についてお話をしていきたいと思います。
ストロークについては以前も取り上げましたが、今回は復習の意味合いを込めて、うつとの関係についてお話をしていきます。
さて、まずはストロークの種類ですが、受け取って嬉しい「+のストローク」と受け取ると嫌な気持ちになる「-のストローク」に分類されます。
① 「+のストローク」と「-のストローク」
以前にもお話をしましたが、私たちはストロークを求めて行動する生き物であり、原則的には「+のストローク」を求めて行動します。それでは「+のストローク」が入ってこなくなるとどうなるでしょうか?
当然「心のエネルギー量」が低下していきます。そのままエネルギーが低下し続けると私たちは動くことが出来なくなってしまうため、それを避けるために「+」よりも質の劣る「-のストローク」を取り入れるようなコミュニケーションを行いやすくなります。
② 「心のエネルギー量」の低下
「誰それ構わずケンカを吹っ掛ける」
「自分を貶めるような言動をする」
「わざと相手を怒らせるようなことをする」
「自分のダメな部分だけをクローズアップして捉える」
「イライラする」
人によって表れる行動は様々ですが、上記のようなお話をよく耳にします。
もっと具体的な例をあげてしまうと、幼少期に淋しさのあまり、親兄弟に構って欲しいがためにわざと相手が好きなものを貶したり、壊したり…そ んな行動をした経験はありませんか?私はタップリとあります…。相手に怒鳴られたり叩かれたりしたほうが、ずっと放っておかれるよりもはるかにマシなので す。
しかし、悲しいかな、「-のストローク」を使ったコミュニケーションは「-のストローク」をほぼ100%呼び込みます。そのため、どんどん「-のストローク」が器の中に蓄積されていってしまいます。
そうすると最初は「+のストローク」不足を補うために始めた行動が、いつしか「-のストローク」を使ったコミュニケーションしか行えなくなってしまいます。しかも、それでも多くストロークを使い続けていくとエネルギーが枯渇し、うつ状態に陥ってしまいます。
このように考えると「-のストローク」を求める行動を繰り返してしまっている状態はうつ状態に陥る前兆なのかもしれません。…これは飛躍し過ぎた 考えかもしれませんが…。しかし、自分のエネルギーが低下したときにどんな言動をしやすくなるか、どんな物事の捉え方をしやすくなるかは把握しておくと、 エネルギー低下の目安になるでしょう。これを機会に振り返ってみてはいかがでしょうか。
次回は、「-のストローク」スパイラルに入らないようにためにどうすればいいか、についてお話をさせていただきます。
それではまた。
執筆:松本敦 【講座:全5回で学べる‼交流分析講座】
- 次のコラムを読む→うつを予防する! まずはコミュニケーションのクセをチェック!