交流分析と人生脚本~人生設計は幼少のころに作られる?~
人生脚本とは?私達は人生をストーリー化している
天高く著者肥ゆる秋―と言っても、
この記事が載る頃には冬の足音が聞こえ始め、
私も冬眠の準備に取り掛かろうとしているかもしれません。
前置きが長くなりましたが、皆さんこんにちは。
つい先日一つの事件が区切りをむかえました。
某有名女優の指名手配に逮捕…
このニュースに衝撃を受けた人は少なくないと思います。
一世を風靡し、現在でも多くの人に愛される彼女が
何故このような事件を起こしたのでしょうか。
それには恐らく何らかの事情があるのでしょうし、
テレビでの情報しか持ち合わせていない私には真実は分かりません。
しかし、彼女のみならず、有名人の逮捕劇を目の当たりにすると
何時も浮かぶ概念があります。
私たちは幼い頃(大体3~6歳くらいでしょうか)に
「自分の人生はこういうものだ」「私はこう生きていこう」と
自分の人生の“あらすじ”を書き上げると言われています。これを『人生脚本』と呼びます。
人生脚本とは?私達は人生をストーリー化している
そして私たちはその後の生活において、幼い頃に考えたストーリーを
正当化するような対人関係を選び、ストーリーを正当化するような振る舞いをし、
ス トーリーを正当化するような物事の捉え方をします。
このようにして自らの描いたストーリーの正しさを確信し、
最終的には自分が想い描いた結末を迎えると言 われています。
人生脚本は大きく
『勝者の脚本』 『敗者の脚本』 『平凡な脚本』
の3つに分類されます。
『勝者の脚本』とは、
自己実現へと向かう脚本のことです。
『敗者の脚本』とは自己実現がなされず、
悲劇的な結果に終わることが多い脚本です。
『平凡な脚本』は悲劇的な結果には終わらないが、
成功もしない、まさに平凡な脚本を言います。
私たちは誰しもこの3種類の脚本を合わせ持っています。
例えば「仕事はバリバリ出来るが、女性には縁がない」といった感じでしょうか。
人生脚本は幼少期の生活環境の中で形作られます。
そのため生い立ちが複雑な彼女は、
その成長過程で悲劇的な結末至る脚本を書き上げたのかもしれません。
勿論、複雑な生い立ちがあるからと言って全ての人が
悲劇的な脚本を創るとは限りません。
もしそうならこの世はもっと大変なことになっていることでしょう。
これについてはまた次回お話していきたいと思います。
それでは、また。
執筆:松本敦 【講座:全5回で学べる‼交流分析講座】
- 次のコラムを読む→人生の転機に影響を与える人生脚本とは?交流分析と人生脚本