仕事選びとTA-その5-エゴグラム良くあるパターンA優位型
1.常に客観的かつ論理的に考えるクセがある成美さん。物事もきちんと計画を立てるため、遊び仲間の中ではブレーンの役割を担うことも
成美:確かに育子の長所短所ってそのままよね~。教授、どこかで育子のこと観察してたんじゃないの??
育子:まさか…だって教授とは学校に入ってから知り合ったし…
成美:バカ、冗談よ。そんなに本気で捉えないの!
育子とそんなやりとりをしながら、成美は自分のエゴグラムを眺めながら自分のことを考えていました。
親戚に研究職が多い家柄もあってか、常に客観的かつ論理的に考えるクセがある成美。物事もきちんと計画を立てるため、遊び仲間の中ではブレーンの役割を担うことも多々ありました。しかし、感情に突き動かされることなく、冷静に、考えて分析して、行動に移すその性格からか、恋愛ではうまくいかないことも…。
成美:確かに…ロボットとか、一緒にいてつまらないとか、色々言われたっけ…。
育子:な…成美…成美がアンニュイになってる!
成美:う、うるさいわね!私だってたまにはそんな日もあるわよ!
2.A優位型の成美さんのタイプについて解説!
こんにちは。講師の松本です。
今回は成美さんのエゴグラムについて解説をしたいと思います。
成美さんは「A」が優位なタイプになっています。
「A」を中心に山の型になっていて、ものの本には「アベレージ」型と記載されていることもあります。「A」の特徴である冷静さが際立っており、その次に「NP」や「NC」が高くなっているのが特徴です。
長所としては「計画性がある」「沈着冷静」「道筋を立てて考えるのが得意」「中立的」「理性的」といった特徴に加えて、面倒見の良さや明るい一面も持ち合わせています。
短所として、「A」が働きすぎると「冷たい」「面白みがない」と捉えられることもあります。
この「A」が優位なタイプは、銀行マンのようなお金を管理する仕事やシステム系の仕事をしている方に多い印象を受けます。他人のお金を扱う以上、「A」を働かせてきちんと管理することが必要ですし、システム系ではプログラムの入力をちょっと間違えればきちんと可動しなくなるため、やはり「A」を働かせて確実に仕上げることが大切かと思います。
「A」を働かせることは、日常生活においてはとても大切なことです。ちょっと一息ついて、冷静に状況を観察してみる…。そんなひと工夫を加えるだけで、意外と新しい道が開けたりするものです。ぜひ、明日からの生活で「A」を意識してみてください。
次回は朗子さんのタイプについて解説したいと思います。
それではまた次回。
執筆:松本敦 【講座:全5回で学べる‼交流分析講座】
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